乱高下相場 wide fluctuation of market 2003 8 1
今日の相場で、目立った動きは、以下のとおりです。
「パイオニアが大幅安。
同社は、きのう7月31日に第1四半期決算を発表。
ゴールドマン、CSFBがレーティングを引き下げ、
アナリストの期待を下回る。」
最近の相場は、第1四半期決算の発表で、
期待通りならば、株価が変化せず、
期待を上回るならば、株価が大幅に上昇、
期待を下回るならば、株価が大幅に下落、
こういう調子で、乱高下しています。
「モグラ叩き」というゲームがありますが、
今の相場は、モグラ叩き相場みたいなものです。
しかし、このゲームに参加できるのは、運動神経のよい人になります。
さらに同業他社の株価の変動につられて、大きな影響を受けた会社もあります。
このような乱高下相場では、
証券会社の自己売買部門とデイトレイダーの活躍の機会が広がります。
四半期決算の発表は、自己売買部門とデイトレイダーに活躍の場を与えたと言えます。
それにしても、最近は、
制度が、自己売買部門とデイトレイダーに有利に変更されていると感じざるを得ない。
売買手口の非公開は、1日の株価の変動幅が大きくなる原因となっています。
これは、自己売買部門とデイトレイダーに有利です。
こういう人達は、1日に何回も株取引をします。
朝、株を買って、夕方、株を売る。
株価が急上昇すれば、午前中に、株を売ってしまう。
午後一番で、株を買って、夕方、株を売る。
朝といっても、9時から9時半、
夕方といっても、2時半から3時まででしょう。
四半期決算の発表の発表は、これに対し、投資家が一喜一憂しますので、
株価が乱高下します。
決算の内容が、期待を下回るならば、大幅に下落しますが、
あまりに株価が下がりすぎると、買い戻しをします。
しかし、こういうことは、1日中、株価を見ていられる、
自己売買部門とデイトレイダーだけができる芸当です。
普通の投資家は、売買手口の非公開も、四半期決算の発表も、
ともに、相場が乱高下しますので、迷惑に思っています。
モグラ叩きができるのは、
フットワークのよい自己売買部門とデイトレイダーかもしれない。
四半期決算ですから、年に、4回、こういうイベントがあります。
つまり、相場の波乱要因が、年4回できたわけです。
逆に言えば、デイトレーダーの大活躍の機会が、年4回できたのです。
1回目のイベントは、もうそろそろ終わりです。
これで、少しは安定するかもしれません。